受験体験記(ガッチャマン様)

平成29年度第2回の試験で伝送交換(データ通信)取得後、続けて線路(通信線路)に合格された、ガッチャマン様の体験談です。

(レイアウト・着色等の強調・編集は主に管理人が行っています。)

自己紹介

資格としては1陸特、工担AD総合、応用情報、通信主任(伝交)他多数、いわゆる資格マニア的なところあり。お仕事も一応、有線電気通信の工事会社(端末系ですが)で勤めてます。

なので線路試験に対してはかなりベース知識はあったと思います。

そろえた参考書は定番ですが、

です(某オークションで2月末購入)

線路設備

勉強を始めたは4月頃だったと思います。

伝送交換の時に設備の範囲の広さに苦労した経験から、「まずは設備から固めよう」と思い設備から取り掛かりました。

設備の試験はざっくり分けると

といった雰囲気です。(主観的な分け方ですが)

この中で、信頼性、セキュリティ、工事管理のあたりは伝送交換とほとんど同じ範囲ですのでその時の知識をブラッシュアップすれば30点は取れると思います。

あと光ファイバ全般にかかわる知識も伝送交換で勉強したことが活きてきますので連続で試験を受ける方は伝送交換の時しっかり勉強してればもうそれだけで50点くらいは確実です。実際私も過去問をやってみたところ無勉強ながら60点台に届く回が多かったです。

勉強らしい勉強といえば相変わらず通勤30分でテキストを読み繰り返す。昼休みに飯を食いながら過去問1回分をやる。わからない用語はネットで調べる。以上です。

細かく言うならば、水底線路は範囲も狭く出る問題もほぼ決まってるので数年分やれば確実な得点源になります。

土木分野も少々用語が難しかったりしますが割と出る分野が決まってるので無駄に捨てないほうがいいと思います。

光ファイバ・線路系の分野については結果論ですが、専門から先に勉強を始めたほうが勉強時間が節約できます。ただし専門の試験と表現が異なる回答群があったりしてちょっと戸惑うかもしれません。

以上のことを心掛けながらひたすら5年分の過去問を繰り返します。2周したところで70点台アベレージになってきたので楽観的に見て専門分野への勉強に切り替えました。

通信線路

~5月の動き

こちらも勉強法は同じです。教材として、浅瀬野様が整理してくださったメタル線路テキストは大変役に立ちました。

これをタブレットにダウンロードして通勤中に4回くらい読み進めていました。ぶっちゃけ式の導出は覚えなくても何とかなりました。

浅瀬野式テキストだけで当たりが良ければたぶん20点くらいは稼げると思います(メタル線路のみならず、雑音とか誘導の範囲もカバーされているので)

光ファイバの接続技術、線路構造物のあたりは仕事柄身についていたのであまり苦労はしませんでしたが改めてきちんと用語を覚える部分は多かったように感じました。 専門外の方はたぶんコネクタの種別とか接続方法、クロージャの種別とか現場よりの内容で苦労するのかなと思います。

私の場合は最後の最後まで光デバイス・光ファイバケーブルの分野で言葉が整理できず苦労しました。

過去問については50~70点で変動が大きく、スランプ気味でした。

以上が5月末くらいまでの動きです。

6月~の動き

専門が思うように点数が伸びず、悩んでいましたが一度原点に戻ろう、と思って5年分の過去問について選択肢「誤」の理由を全部試験問題に書き出す作戦を実行しました。

その際活用したのが「有志が作る電気通信主任技術者過去問解説」でした。

基本的には手持ちテキストをしらみつぶしに検索して誤答理由を調べていましたが、どうしてもわからないものは上記サイトやネット検索を利用しました。

また直近回や一部問題に対しては解説が載っていなかったので自分で調べて更新しちゃってました。そうやって5年分を一通り調べ終わって、再度過去問を解くと70~80点台は出るようになっていました。

途中、設備がご無沙汰だったので数回リトライしましたが、一応70点くらいは取れていたのでとりあえずまだ大丈夫かと思ってあまり本腰は入れずに専門に戻りました。

スランプになった勢いで「実務に役立つ光ファイバ技術200のポイント 改訂2版」の中古を買ってしまいましたが大した使いませんでした。

試験勉強に役立つか・・・と言われればあまり役に立たないですが、内容は良いです(笑)通信業界の新入社員研修には使えます。

あとどちらかというと設備科目向けのレベルかなと思います。

ラスト2週間

とにかく帰宅後1日1回分以上(設備+専門)の過去問は解くノルマを作りました。

日中(昼休み)は古い年度からさかのぼって過去問をつぶし、帰宅後は最新回から専門・設備をつぶしていきました。

間違えた問題はあらためて解説を読み返し復習。ただしあまり無理はせず1回、ないし2回分やったらすぐ寝ました。

そんなこんなで1周目、10回分の平均は設備86点、専門85点でした。

最後の最後、2周目は直近4回分しか出来ませんでしたが、平均設備92点専門90点という結果で試験前日を終えました。

90点台にはしたい!と思っていましたので自分なりに満足して試験を迎えられたのは少なからず自信につながったのではないかと思います。

試験当日

試験日は時間もないので、設備はテキストをパラパラ読み返す程度でした。

海底ケーブルの敷設問題は過去問で見たことなかったので面喰いましたが、足りない脳みそフル回転させて三角関数をシコシコ使ってそれっぽい近似値が出たのはラッキーでした。

専門に関しては選択肢の配置、文章が非常にいやらしく「これだ!」と確証の持てる回答が選べず少し投げやりになりかけました。(結果的にあっているものが多かったですが)

自己採点は設備81点、専門83点でした。

まとめ(伝送交換も含めて)

この試験の定説ではありますが過去問がすべてであるが、過去問だけでは落ちるというのがまとめですね。

他の投稿者さんも言っていますが、やはり「誤答の理由をきちんと説明できるレベル」にするのが確実な勉強法です。あと2点問題は確実にとる!

穴埋め問題を何度も解いていると同じ文章で穴の開いているところが違うとか、3点問題から引用(逆もしかり)されている文章があることに気づきます。

あとわからなくても前後の文脈から推測したり、うろ覚えでも回答群を見たら思い出すとか、意外に侮れない問題です。

仮に2点問題を全正解すれば40点です。これはかなり現実的です。実際私もほとんどの過去問で36点~40点、実試験でも34点は取りました。

あと計算問題は確実に取りましょう。

設備の信頼性計算は浅瀬野様のテキスト一択です(笑)

線路に関しては最近は張力計算か弛度計算が必ず出るようですのでこれも確実に!パターンは決まっており3~6点は出ます。

以上雑多ながら私の合格までの経緯を書かせていただきました。一応晴れてデ協地獄からは抜けられました・・・

次は1陸技を狙っておりますが、まだ過去問を見てチンプンカンプン状態です。

浅瀬野様をはじめオンラインのいろいろな諸先輩・同士に知恵・力を戴き、ここまで来ることができました。大変感謝しております。改めましてお礼申し上げます。

また後続の受験者の方々も多くの皆様が合格に至ることを願ってやみません。2種とも合格にはなりましたが時々拝見させていただくことはあるかと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。