受験体験記(政令指定都市電気職 様)

平成30年度第1回の試験で伝送交換(電力)に合格された、政令指定都市電気職 様の体験談です。

(レイアウト・着色等の強調・編集は主に管理人が行っています。)

1. 自己紹介

2. 受験経歴

1回目(平成27年度 第2回)

伝送交換(通信電力):全敗

直前に “電験3種” に合格しました。

1回で合格したので有頂天になり、「このまま電通主任も行けるだろう!(科目合格くらいは・・・)」と調子に乗り、直近の試験に申し込んでみました(H27-2、伝送交換、通信電力)。

参考書(オーム社の “これなら受かる” シリーズや “必勝テキスト” シリーズ)を一通り揃えたものの、仕事が忙しかったことなどもあって無勉のまま臨みました。

結果は全敗。科目合格すら及びませんでした。

正直、3種に合格していたので、通信電力だけは行けるかな?と思っていたのですが、出題分野が3種とはかなり異なっていたのでショックでした。

2回目(平成28年度 第2回)

伝送交換(通信電力):未受験

仕事が益々忙しくなってきたので、益々勉強する気が起きませんでした。

とりあえず受験を申込みましたが、面倒くさくて試験当日は受験しませんでした。

結果はもちろん不合格。というかデータ通信協会から試験結果通知書が送られてこなかったはずです。

3回目(平成29年度 第2回)

伝送交換(通信電力):
  システム ○ (100点)
  設備 ○ (79点)
  法規 ○ (80点)
  専門 × (52点)

直前に “エネルギー管理士(電気)” に合格しました。

仕事は相変わらず忙しいものの、「3種・エネ管・電通主任が揃えば電気職として箔が付くかな?」と思い、試験当日のまでの2か月半の間、結構勉強しました。

【勉強時間】

① 電気通信システムの勉強法

★テキスト
これなら受かる電気通信システム(オーム社)
★勉強方法

ひたすら読み込み、わからない単語はネットや書籍で調べて、その “定義” 、 “趣旨” 、 “用途” 、 “対義語” などを書き込みました。

また、言葉だけでは想像しにくい単語は、ネットで漁ったイメージ(図)を出力して貼り付けて覚えました。

3回繰り返しました。

電気通信に関する基礎が形作られた感じがしました。

試験本番で出題された問題が、このテキストに掲載された問題と全て同じだったので驚きました。もはや試験としての体を成していない気もしますが、とりあえず助かりました。

② 法規の勉強法

★テキスト
  • 電気通信主任技術者 法規 試験対策(改訂11版、TTA)
  • 必勝テキスト 法規(オーム社)
★勉強方法

法規は常に改正されるので、最新のものに触れなければならないと考え、毎年必ず改訂されるTTAのテキストを主軸に勉強しました。

ただ、TTAのテキストは図示が極めて少ないので、イメージと関連付けて覚えやすくするために、オーム社の必勝テキストのイメージ(図)を並行して読み、場合によってはそのイメージ(図)をコピーしてTTAのテキストに貼り付けて覚えました。

TTAの本はボリュームが多いのですが、何とか3回繰り返しました。

③ 伝送交換設備及び設備管理の勉強法

★テキスト
必勝テキスト 伝送交換設備及び設備管理(オーム社)
★勉強方法

この科目は、オーム社が “これなら受かる” シリーズも発行しているのでどちらを迷いましたが、下記の理由で “必勝テキスト” を選んで勉強しました。

この科目の勉強が一番大変でした。

勉強当初は、聞き慣れない電気通信の用語ばかりが目に飛び込んでくるのが苦痛でしかなく、先に読み進めるのが嫌で仕方がありませんでした。

ただ、一度読み通すと少しは自信がつくものです。

ほかの科目と同様に “書き込み” や “貼り付け” を行い、自分にとって勉強のしやすいテキストに作り替えていきました。

試験当日までに、何とか3回繰り返しました。

④ 通信電力の勉強法(不合格時)

★テキスト
通信電力テキスト(日本理工出版会)
★勉強方法

日本理工出版会のテキストは情報量が多いのですが、書き方が冗長で極めて読みにくく、合格点(60点)を取るには無駄が多くて重すぎる感じが否めなせんでした。

オーム社のカメ本も買おうと思ったのですが、通信電力に関する記載は1/5しかないので、5,000円払うのに躊躇してしまい結局購入しませんでした。

結局、他の3科目を勉強することで精一杯だったこともあり、日本理工出版会のテキストを最後までやり通すことが出来ませんでした。

4回目(平成30年度 第1回)

伝送交換(通信電力):専門のみ受験
  専門 ○(78点)

どうしても通信電力を苦手に感じていた原因は…

…ことでした。

ただ、他の専門科目で受験する気も起きませんでした。

そこで、今まで本筋として使用していた理工出版会の通信電力テキストを参考書として扱うようにし、やはりオーム社のカメ本を主軸にして繰り返し解くようにしました。

【勉強時間】

試験直前の10日間のみ

通信電力の勉強法(合格時)

★テキスト
  • これなら受かる専門的能力(伝送交換主任技術者)(通称カメ本、オーム社)
  • 通信電力テキスト(日本理工出版会)
★勉強方法

カメ本を5回繰り返しました。

カメ本は過去問をベースに編纂されているのですが、2年4回分のみの記載なのでボリュームは物足りなく感じました。

しかし、日本理工出版会のテキストよりはだいぶわかりやすく、勉強しやすかったです。また、日本理工出版会のテキストは参考書代わりにしました。

ただし、他の科目と同様に、両方のテキストに “書き込み” や “貼り付け” をして、少しでも勉強しやすいテキストに作り替えていきました。

3. 過去問について

日本理工出版会が解説付の過去問題集を発行しているようですが、あまりいい評判を聞かないので購入しませんでした。

また、先に合格した3科目は、全く過去問題集を解きませんでした。テキストに掲載された過去問で十分です。

ただ、最後に残った通信電力だけは、どうしても合格したかったので、データ通信協会のHPに記載された過去問(全3年分)を解きました。(といっても、HPには解説が無いので、何故そのような解答になるのか分からず困りましたが…)。

4. 受験動機

電通主任はマイナーな資格なのですが、当方にとっては下記の理由から受験しました。

5. 難易度について

電験3種、エネ管、電通主任のいずれも、似たような難易度だと思います。

ただ、強電を専門とする人にとっては、電通主任は前の2つよりも難しいかもしれません。

6. 最後に

電通主任はテキストが少なく勉強しにくい試験ですが、絶望的に難しい試験ではありません。

3種やエネ管と違って覚えることが多い分、努力が報われやすい試験だと思います。皆さんも頑張ってください。