1陸技免除を利用して取得された、還暦おじさん様の体験談です。
(強調等のレイアウト・小見出しの付加・編集は主に管理人が行っています。)
還暦を過ぎてから「ボケ防止」と「学び直し」で受験し合格した一陸技の科目免除で受験した電通(伝送交換)の受験記です。
おそらくIFR期なので、脳内メモリーの経年劣化もあるので、自分の備忘録も兼ねています。
勤務先は放送局、所属は編成部門です。
今回の電通受験の動機は、他局の友人、いわいる「一技、一通」(旧資格名)持ちの方から勧められました。
『いまさらトンツク(電信)でもないので、一陸技で科目免除もあり電通主任を取得すると「一技・電通」になるよ!』と何度か、酒席でも言われました。
一方、通信系インフラの将来を考えてみると、五輪2020、一般家庭には光や同軸、移動は5G、4Kや8Kも衛星とIPを見据えている…。
そんな時代になると、地上波の電波による放送はいずれ廃れるかも…?。つまり「一技から電通主任の時代に…」。そこで昨年、電通の受験(覚悟)を決めました。
なお、本受験記による電通主任の攻略方法は現時点の、また一陸技所持者の二科目免除による受験アプローチ方法の一例です。今後の出題傾向の変化に合わせ、それに攻略方法を適応させる必要もあります。また、合格をお約束するものでは無いことのご理解を頂きたくお願い致します。
H29年7月期 一回目の受験で合格でした。
テキストはオーム社「電気通信主任技術者試験 必勝テキスト 法規」
本サイトにご紹介されていますが、参考書を購入前に過去問題を何度か眺めました。その後、大型の本屋さんで実際に参考書を比較してから購入しました。
勉強の初期には、法規の試験問題の全体把握で使用。以降は、参考程度の読み物で使用し。過去問等の用語の不明点を索引で使用しました。
受験対策は、PDFをDLした過去問(20回分…実際には12回分程度)中心です。問題別に、ジャンルや類似を整理し、紙べースで編集しソートしました。その上で、穴埋め用語や、出題用語集のテキスト・メモを作成しました。
また各法律の条文も、サイトからTEXTをDL後、出題箇所に合わせて、重要ポイントを編集しメモを作成しました。なお、国際憲章は本サイトにお世話になりました。
この、自分で作成するメモが「法規」では、かなり重要ですね。この段階で、出題の殆どの部分が、自動的に脳内で整理されて、記憶されます。
準備と勉強の期間は、合計で約4ヶ月ほどでした。最初の3ヶ月は、のんびりしてましたが、最後の1ヶ月のみ、真剣モードでした。
まずは準備段階、テキストを斜め読みで約1ヶ月ほど。雰囲気や用語、条文になれます。
次に、過去問の分類~編集~メモ作成の期間は土日にがんばって、約1ヶ月程度。すべてA4の2穴のホルダーを使い片面コピー、後で追加や削除が可能になります。
その後、A4からB5両面に縮小コピーし、毎日持ち歩く。それを眺めるだけの期間が、約1ヶ月ほど。
そして試験本番前、最後の1ヶ月は、過去問の演習サイトさんにお世話になりました。
毎日、早出した朝、お昼休み、毎回30分で過去問2回分をこなす。合計で過去問を4回分/日を演習サイトや直近分は紙などで。
ここで、間違った問題をスマホ等にメモする(例;H25-1 問2(2)など)
帰宅したら、上記の演習で間違った箇所(問題)を、別に印刷した年度別の過去問集に、×印と間違った日付をマークする
寝る前に、それを覚える。つまりPDCAで廻しました。
演習サイトではH27~H20位を廻しました。直近分は過去問のPDFから別に印刷し、答えを書かないで演習用に問題のみを使用しました。
演習の結果ですが、最初の頃は平均で50点程度でしたが、その後は確実に60点、70点、80点…そして90点を超え、最後には100点満点も取れます。→これが自信につながります。
法規は、過去問や類似・変形・組み合わせ問題の出題が、約80%以上あるので、過去問の演習で確実に平均80点を確保が出来ていると試験の本番では、60点以上は必ず確保される…と自分を信じて本番を受験する。(※過去問系の出題率80%×演習の平均が80点=64点)
試験の本番では、いつものように演習サイト並みの15分ほどで全問題を解き終わり、そのため回答があまりに早く出来過ぎ、そして安心しすぎました。
見直してからマークシート記入を行い、それでも60分経過以降の途中の退出可能時間まで、30分程余すこととなり、その後「無勉強」だった設備管理の問題をダメモトで解いてました。
退出前に、肝心の法規を再度見直しましたが、無勉強の「設備管理」の回答に気が行き、法規は、なんと2か所も「ひっかけられ」(勘違いと思いこみミスでした)、結果は自己採点で92点でした。
H30.1月期 実質一回目の受験で合格
本サイトにご紹介されていますが、参考書を購入前に過去問題を何度か眺めました。その後、大型の本屋さんで実際に参考書を比較してから購入しました。
テキストはオーム社「電気通信主任技術者試験必勝テキスト 伝送交換設備及び設備管理」
法規と同じく、勉強の初期に全体把握で使用。その後は、参考程度の読み物で使用しました。また、過去問等の用語の不明点を索引で使用しました。
やはり過去問(20回分…実際は14回分程度)中心です。10年20回分ですが、最近の出題傾向を考慮し、陳腐化した過去の問題は削除しました。
すべてA4の2穴のホルダーを使い、後で追加、削除を可能としました。A4片面からB5両面にコピーし、通勤時に手持ちしてました。
過去問集には答えを記入、空いたスペースに、穴埋め、用語、解説を自分で記入します。
ジャンルや類似問題を、紙べースで分類、整理、編集しました。法規よりも、この過去問題の分類と整理に特に力を入れました。
過去問のジャンル分類の例ですが、テキストにある項目立てや、過去問分類を流用し、自分なりに仕分けしました。
分類の例ですが、本サイトにお世話になった信頼性では、MTBFなど計算の公式、メモリー基板、0.7×並列冗長などの問題の種類別にソートし、パターン化して覚えました。(今回、メモリー基板の応用問題がズバリ出ました)
準備や勉強の期間ですが、合計で4ヶ月程度です。
過去問の分類と整理に、土日がんばって約1ヶ月。回答や解説は、過去問解説.comさんにもお世話になりました。H23以前は自力で解説を作成しました。
完成したジャンル別の過去問集A4片面を、B5縮小、両面にコピーし通勤に持ち歩く。これを眺めて約2ヶ月廻す。
自宅では、過去問集A4と、テキストの出題傾向の箇所と交互に眺める。自分の記憶度を、テキストの例題で確認する。その上で、追加情報を過去問集に記入する。つまりPDCAです。
その後、自分で考えた予想出題のジャンルや傾向を推定し、それに基づき過去問集A4を重点化し整理する。また、前回の出題ジャンル等を取り除く作業も行い、ジャンル別の過去問を再整理します。A4片面のソートに合わせ、B5両面を整理、ソートする。両面コピーなので、多少はやりにくいです。
このスリム化、重点化した予想ジャンル別過去問を1ヶ月ひたすら廻す。これは、かなり真剣さが必要です。
これで試験の本番を迎えました。
なお、次回の電通の試験日までの期間が半年あったので、受験モチベーションの維持とジャンルの勉強を兼ねて、途中、11月期の工事担任者DD1種の技術科目を受験(旧総合種は所持)しました。
結果としては、DD1種の技術の出題範囲である、光、WAN、LAN、PON、イーサ、設備管理、セキュリティなど…今回の電通の試験の回答に寄与が出来ていました。
今回、1月期の結果は、伝送交換設備及び設備管理の自己採点では75点でした。試験サイトの統計ですと、今回の1-2科目受験者の合格率が高かったです。
この辺は、正直、運もありますね。
しかし私は、複数問題を見事に「ひっかかって」いました。また、新問題(接地など)や新ジャンルは、約25~30%程度ありました。
見直しも二回やりましたが、トイレへ行きたくなり…60分の退出可能時刻にあわてて退出しました。
この電通主任も、国家試験のお約束、ほぼ「過去問」のみで攻略しました。
一陸技は、過去問が全てで、過去問や類型・変形・組み合わせの出題率がとても高く、科目にもよりますが5~10年分(10~20回分)の過去問の分析、整理、ソート作業で確実に合格出来ると思います。
この電通主任は、過去問や類型・変形・組み合わせの出題率が一陸技に比較すれば低いですが、過去問の分類や整理がとても重要な点は、マークシートの国家試験の受験対策では同じだと感じています。
あくまで私見ですが、最近の電通の出題率のイメージですが、新問や新ジャンルは約20~30%、残り約70~80%は過去問や類型・変形・組み合わせだと思いました。
つまり、過去問をうまく攻めれば、合格が見えますね。この『うまく』が大事です。年度・回の過去問をただ廻すのではなく、分類と整理、過去問のジャンル別の編集とソート、解説メモ、そして推定(出題の予想)が大事ですね。
一陸技の免除で電通を受験される方には、工事担任者DD1種の勉強(受験)はオススメです。
DD1種の技術科目のテキストには「工事担任者の会」を使用しました。このテキスト本は、同じ「工事担任者の会」が監修している一番メジャーな某過去問集よりもコストパーが良く、電通の事前勉強、またLAN工事のマニュアルにも使えますね。
DD1種の受験対策は、PDFをDLした過去問(6年分12回)のみです。テキストを活用し、過去問にメモを記入していきます。
DD1種の勉強期間は、今回の電通の試験日の谷間(7月期~1月期)である、10月~11月の約2ヵ月間、主に土日でした。
最後に、本サイトには大変お世話になりました。ここでお礼を申し上げます。