受験体験記(中部地方のK様)

長年の努力が実を結び「無線」で合格された中部地方のK様の体験談です。

(レイアウト・着色等の強調・編集は主に管理人が行っています。)

受験履歴

ようやく、電気通信主任技術者(伝送交換)(専門:無線)に合格しました(2017年7月31日付け 合格通知)。資格者証が届きました。

合格まで足掛け6年(受験申込10回、受験9回、棄権1回)かかりました。

受験に使用した主な書籍

その他参考書籍(私の心の支えです 30年以上使用)

専門

当初は自分が合格しやすい専門が定まらず迷いがありました。結局、専門は無線で受験して合格しました。

設備

赤本とクジラの熟読、繰り返しを行いました。

仕事で工場の管理をしているため実務と類似しているところがあり助かりました。

赤本が飽きてきたころ、発売されたばかりのクジラを試験前に使用しました。(H28.01)

法規

電気通信主任技術者(伝送交換)合格プロジェクトのサイト、赤本、イルカで学習しました。合格プロジェクトのサイトはクイズ形式で楽しんで学習ができました。

全般

ひたすら過去問を読み、設問の言葉・文章に慣れることです。合格だけを考えると、問題の意味と答えの理由が完全理解できなくても、過去問の設問と答えを素直に受け入れることが必要です。

もしかしたら文系の方でしたら、設問で答えの取捨選択ができそうな文章があるようです。設問に慣れて過去問を見ていると、単位などをよく見て対応できると気持ちが楽になります。

例:0.5→1/2、反比例→正比例、電力(比)→20LogN、電圧の項に二乗

また、無線系だけかもしれませんが、自然科学、物理、化学、数学の応用で新問題やわからない問題も臨機応変に答えが導き出せます。

その他

専門を無線か交換か迷いがありましたが、これを機に交換の勉強になりました。(例:SIP、OSPF、RIPの関係)

今回の試験問題で専門無線のマイクロ波関係の問題では基礎中の基礎が多かったと思います。

無線系の計算問題(第一級陸上特殊無線技士保有でもあるので感想として)はボルツマン定数、絶対温度、光の速さ、円周率、波長、距離などを用いる公式のとき、“3”がキーワードとなり小数点の調整で整数になる答えが多く、選択肢が絞ることができます。単位の桁数を間違えないよう注意が必要です。(しっかり勉強したい人には危険な行為です)

デジタル通信では最近の技術の出題がありましたが、これは自己研鑽として勉強しました。

約30年前ですが学生時代の卒業研究では衛星通信工学を学んでいたため完全な記憶ありませんでしたが、今回の試験では過去の知識を活用できました。

また、中学の時はBCLをしており月刊誌ラジオの製作、月刊誌短波で得た電波伝搬に関しての知識を思い出して答えを出しました。

約25年前、工事担任者デジタル1種を習得したときに、当時の日本テレコムで勤務している知人にそれを話したら、彼は電気通信主任技術者を習得済(20歳後半で)でした。 それ以来、気になる資格でした。

国土交通省に注目

新しい資格制度に「電気通信工事」が検討されました。電気通信主任技術者と工事担任者も検討に入れることが、とりまとめの報告に記載されています。2018年にはどうなるのでしょうか、注目です。